薬学生必見!新人リクルーターのおくすりナビ Vol.6
こんにちは!新卒採用リクルーターとして活動中のグラム薬剤師です。
今回のテーマは「人工甘味料」についてです!
皆さんは人工甘味料と聞いて何を思い浮かべますか?
お菓子?スイーツ?それともダイエット食品?
実は人工甘味料は、摂取の仕方によっては体に悪影響を及ぼす可能性があるんです。
今回は、人工甘味料を摂取する際に気を付けたいポイントを、クイズ形式で楽しく学んでいきましょう!
ここでクイズ①!
最近、顎と歯の健康を考えて、キシリトール入りのガムを一度にたくさん噛んでいる新人リクルーターくん。
この後、新人リクルーターくんの体にどんな影響が出る可能性があるでしょうか?
A:視力が低下する
B:眠気が強くなる
C:骨がもろくなる
D:おなかが緩くなる
正解は… D:おなかが緩くなる!
人工甘味料「キシリトール」は糖アルコールの一種です。
糖アルコールは小腸で消化吸収されにくく、腸管壁から水分を引き出すことで大腸内の水分が増え、下痢を引き起こしやすくなると言われています。
一度に大量に摂取したり、体質的に合わない場合に起こる現象です。
成人の1日あたりのキシリトール摂取目安は5~10g程度。少量ずつ調節しながら摂るのがおすすめです。
続いてクイズ②!
アンケートに「フェニルケトン尿症」と記載があった小児患者にクラバモックスを出そうとしたら、先輩に怒られた新人リクルーターくん。
なぜ怒られたのでしょうか?
A:スクラロースが含まれていて血糖値に影響するから
B:アセスルファムKが含まれていて味が苦手な子が多いから
C:アスパルテームが含まれていてフェニルケトン尿症の人には危険だから
D:ソルビトールが含まれていておなかが緩くなるから
正解は… C:アスパルテームが含まれていてフェニルケトン尿症の人には危険だから!
クラバモックス小児用配合ドライシロップには、人工甘味料アスパルテームが含まれています。
アスパルテームは体内でフェニルアラニンに分解されます。
フェニルケトン尿症の方は、フェニルアラニンを代謝する酵素が少ないため、体内に蓄積しやすく、脳の発達障害を引き起こす可能性があります。
薬剤師は成分表示をしっかり確認し、疾患に応じた薬剤選択が求められます!
代表的な人工甘味料を6つご紹介します!
| 甘味料名 | 甘さ(砂糖比) | 特徴 |
|---|---|---|
| アスパルテーム | 約200倍 | 自然な甘さ。加熱に弱く、フェニルケトン尿症の方は注意が必要。 |
| アセスルファムK | 約200倍 | 熱に強く水に溶けやすい。後味が残るため他の甘味料と併用されることが多い。 |
| スクラロース | 約600倍 | 熱・酸に強く、加熱料理にも使用可能。カロリーほぼゼロ。 |
| サッカリン | 約500倍 | 古くから使用。後味に苦みあり。減塩対応でCa型も存在。 |
| ネオテーム | 約7000~13000倍 | 少量で強い甘味。熱・酸・光に強く、フェニルケトン尿症の方も使用可。 |
| キシリトール | 同等(砂糖と同じ) | 冷感のある甘さ。虫歯予防効果あり。多量摂取でお腹がゆるくなることも。 |
まとめ
人工甘味料は、甘さを楽しみながらカロリーや糖質を抑える手段として活用されていますが、体質や疾患に応じて適切に使うことが大切です。
これで人工甘味料についてはバッチリですね!
表示を確認する習慣を身につけて、より安全な食生活を目指しましょう!
🌟 次回の 新人リクルーターのおくすりナビ もお楽しみに~!✨